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SMAPについてのあれこれを好きに書いたりするところ。

SMAPのいい曲をただ紹介するシリーズ 中居正広が活きる珠玉のバラード編

さて今日は、前回の予告通り、SMAPのいい曲をただ紹介するシリーズの第二回目。

SMAPの山ほどある曲の中から、埋もれてしまいそうな名曲を掘り起こそう企画。単なる自己満なのだけど、そのなかには、最近SMAPに興味を持ったよという方が、一体全体何から聞きゃいいのよ!って困った時の指針になればいいなぁという思いもとてもあるのだ、実は。なので、そういう方が手に取りやすいように、これからも適度な鮮度と適度なマニアックさを追求しようと思っている。ちなみに前回のはこれ。

kacology.hateblo.jp

 

というわけで第二回目の今日は、中居正広が活きる珠玉のバラード編。中居さんのやさしくてあまい歌声がこれでもかと聴ける歌を3曲ご紹介。では、行ってみよー\(^o^)/

 

幸せの果てに

幸せの果てに(SMAP015 / Drink! Smap! 収録)

作詞:市川喜康 作曲:清水昭男 編曲:家原正樹

SMAP 015 / Drink ! Smap !

SMAP 015 / Drink ! Smap !

 

通称「ドリスマ」に収録されている「幸せの果てに」。これは1番も2番もAメロを中居さん、Bメロをつよぽん、そしてサビを全員が担当しているちょっと珍しい形態のバラード。Aメロは音程の高低があまりなく、ちょっと低めかな、という印象。中居さんの歌い方の特徴のひとつで、歌の語尾にちょっとだけビブラートを聞かせて短く切りながら歌うというのがある(誰かこの歌い方に名称をつけてください)のだけど、それはこの曲で聴くことができるので、なにそれ?と思う方はぜひこれを聴いてもらえたら分かりやすいかと思う。

歌詞は照れくさくて目をそらしてしまいそうな、直球ラブソング。だけど、好きだ、愛してるということばを使わずに伝える生涯の愛は、とても大人でたくましい。今のSMAPの年齢で歌うと、またそれはそれでより現実味を帯びて、いいかもしれないなぁ。

いちばんの盛り上がりどころであるブリッジの美メロは木村さんが担当。

そういえばわたしは、SMAPのアルバムの中でドリスマがいちばん好きなのである。…ってどうでもいい?(笑)

 

夏日憂歌

夏日憂歌(SMAP016 / MIJ)

作詞・作曲:市川喜康 編曲:小西貴雄

これはぜひとも、もっともっと歌ってほしいバラード。発売当時は“何て読むのか論争”がわたしのまわりでも勃発した。なつじつゆうか?なつびゆうか?など、あれこれ当てはめてみたのだけど、最終的に当時のスマスマか何かで「サマータイムブルース」とメンバーが言っていて、えーそう来るー?と想像の斜め上を行かれてびっくりしたのを覚えている。しかしいまだにどれが本当なのか分からない。MIJのMCでもサマータイムブルースと言っていた記憶がうっすら。

さてこの歌はすべてのBメロと大サビを中居さんが担当するという、中居さんメインのバラード。サビに向かっていく過程のクレッシェンド感、そこからサビ前で5人が出会い、サビへと突入すると、ぞわりと鳥肌が立つ。そして間奏を超えての、中居さんによるブリッジ。ここもまた最後のワンフレーズから5人が重なり合い、力強い大サビへと向かっていくのだけど、中居さんのソロからの5人の声が集まってくるという構成が、この歌詞の切なさに相まって、すこし泣ける。

―――若かりし頃に見た夢は、結局叶わなかった。けれど今は今で、守るべきものがある。ただ、あの頃、ひりひりと焼けつくような日々の中で、追いかけた夢と、愛した人がいた記憶だけは色あせることはない―――。

夏の終わりを想像させるこの歌は、とても叙情的であり、文学的だ。そして、そこはかとなく切ない。その刹那が、中居さんのやわらかい声と、5人の力強く、走りがちなユニゾンでうまく表現されているすばらしい一曲だと思う。

最初聴いたときはAメロとA'メロを担当してる慎吾くんの声が、慎吾くんのそれに聴こえなくて、ちょっとびっくりしたのだった。作詞作曲は名曲「オレンジ」の市川さん。ちなみに前述の「幸せの果てに」の作詞も、市川さんが担当している。

 

好きよ

好きよ(Mr.S 収録)

作詞作曲:川谷絵音 編曲:鈴木Daichi秀行

Mr.S(通常盤)

Mr.S(通常盤)

 

こういう記事を書くにあたって、この曲はちょっと新しすぎるかなぁと思って一度は消したのだけど、やはりこれは中居さんあっての曲だと思い直し、セレクトした。5人のユニゾンはなく、5人のソロ回しのみで構成された曲。香取→稲垣→草彅→木村というバトンを最後に受けるのが中居さん。

この時中居さんはおそらくのどの調子があまりよくなく(手術前)、さらにレコーディングは27時間テレビのすぐ後ということもあり、悪条件に悪条件が重なっていたはず。単なるハスキーボイスの域を超えた、ざらりとした掠れた声が収録されているが、そのざらつきが気にならないほどに、その声のむこう側にある優しさがこの歌からは十分すぎるほどに伝わってくる。「好きよ、好きよ」ってどんな顔してレコーディングしたのだろうと、こっそりひっそり考えるだけでぶん殴られそうなので自粛するが、ライブではとっても、それはもうとっても、やさしく柔らかく歌いあげてくれた。それも併せて必聴&必見。

ちなみに、中居さんのソロに行くまでのブリッジ部分は、4人で回しているのだけど、この短いフレーズを歌い継いでいき、最後に中居さんに渡すのも、とてもじんとくる。

 

…このシリーズは一回につき3曲までと自分で決めているのだけど、中居さんとバラードというテーマで選ぶとしたら、該当する曲があまりにも多いので、これはまたやるかもしれない。だって90年代のアルバムにすら突入できてないし(゚∀゚)

 

いろんなことがある日々だけど、ここは、こういう感じでやっていきます。ひとまず今夜はこのへんで。