SMAP×ceroが見せたもの
ceroとのコラボが無事放送された。
とにかくすばらしくすごかった。しばらく放心状態だった。あんなに優しい時間になるなんて、思いもしなかった。
髙城くん(Vo.)が言うには慎吾くんが「ceroが好き」と発言したことが、今回のコラボの引き金になったようで。 そしてゴロちゃんも「好きな感じ」とのこと。そりゃそうでしょう。ゴロちゃんは97年の「ス」でフィッシュマンズに曲を書いてもらっているんだもの!そりゃあの感じ、好きだよね。うんうん♡ わかるよ!
ceroがスマスマに出ることがどれくらい楽しみだったかについては下記を読んでいただくとして。
これまでもSMAPは、メジャーシーンではまだ無名だけれど実力のあるバンドやアーティストを楽曲提供者として迎えることを抵抗なくやってきたグループだ。
山崎まさよし、スガシカオの両者も、今でこそ誰もが知る超一流アーティストであるが、その当時は今のような知名度は正直なかった、という話は改めて書くまでもないことだろう。そして99年のBIRDMANに収録されている「living large」を提供したのは、当時はまったくの無名だったm-floであることも、ファンの間では有名な話。そしてここ数年は、いわゆる「ロキノン系」とくくられる若手バンドが楽曲を提供していることも、SMAPやSMAPの音楽チームの柔軟性を表わしていると思う。
というわけで、このcero、である。ceroの場合は、楽曲提供ではなく、スマスマでの“共演”だけであるが、この反響たるや、これまでのどのアーティストよりも抜きん出ている気がする。昨夜の放送以後、SMAPファンの間でも急速にceroの音楽は広まっていき「楽曲を提供してほしい」とのツイートが山のようにあふれていた。そしてceroのファンの方々も、SMAPとのコラボを良い風に捉えていてくれてとてもうれしい。SMAP邪魔!と言われるむなしさは、音楽ファンとしてもスマヲタとしても、何度も目にしてきた。
いつもはスマヲタの完全なる片思いなことが多かったが、今回ばかりはそうじゃない気がしているのだけど、わたしの思い過ごしだろうか。ceroの皆さんがSMAPを好きでいてくれているということも、とても大きな意味があった。きっとceroファンの間でも有名な話だったのだろう。わたしはceroのCDはぜんぶ持っているが、そのあたりのことは全く知らなかったので、とてもうれしかった。
前述のように、SMAPが意外なアーティストに楽曲を提供してもらうということは今に始まったことではない。が、S-LIVEに呼んだだけ、ということはわりと珍しい。ceroはたしかに音楽ファンの間では有名だけど、正直スマスマに出るかもしれないとわかったときは、え?なんで?と思った。まったく接点がないし、メジャーの塊のようなスマスマの歌のコーナーにceroが出るという違和感は、やはりすごいものがあった。たとえば世間で話題になっているCMソングを手掛けているとか、ドラマの主題歌で話題になっているとか、新しくリリースしたアルバムが爆発的に売れているとか、そういうコレといった理由があったわけでもない。あったのは、10年選手のキャリアで実力派ということと、慎吾くんが「好きだ」と言った、ただそれだけなのである。昨日の奇跡は、そうして生まれた。
とりあえずは来週の放送で、SMAPとceroがどんなグルーヴを生み出すか、それがSMAPにどれくらい当てはまっているかをしっかりと見届けたい。
スマスマにceroがやってくる! - smalogue
肝心の昨日のライブの感想であるが、 前回のブログでわたしは上のように書いた。そして放送後にしたツイートがこちら。
正直なところ、ceroの独特のグルーヴとSMAPは共鳴するのかなって心配してたけど、曲頭と終わりのhey hey...とサビのeeey(って書き方があってるかどうか分からんけど)でそれが杞憂に終わったって思った。SMAPそういうの、ぜんぜんいけるじゃん!って思った。
— KACO (@kaco_log) 2016年3月7日
そうなのだ。想像をはるかに超えて、SMAPとceroは共鳴していたのである。あのゆったりとした横揺れのグルーヴが、あんなに今のSMAPにハマるとは。これはちょっと…、いやかなり嬉しい誤算である。裏打ちのHey ey ey…が完全にハマってた。SMAPの可能性がさらに広がったような気がして、俄然楽しみになった。MIYAVIの作ったTop Of The WorldがSMAPにがっつりハマったこともうれしかったけれど、いい意味で気だるく力の抜けたあの手の音楽も、SMAPに合うということがわかっただけでも相当な収穫である。ceroに感謝してもしきれない。
そして、「ceroの初めての地上波での演奏がスマスマでよかった」と、ceroの皆さんにも、ファンの皆さんにも思っていてほしい。きのうのあの時間が、そういう時間であったなら、こんなにうれしいことはない。
でさ、ヲタのパワーというものはすごいね。twitterさかのぼるよね。
ceroが解散する時は香取慎吾に「そもそもなんで終わるんですか?」って言ってほしい
— 高城晶平(髙城 晶平) (@takagikun) 2015年10月24日
キムタクの「格好いい」というコンプレックスをバネに何でもまじめに取り組んでく姿最高にかっこいい
— 橋本翼 (@windows_kun) 2014年7月27日
いやいや、こんなこと呟いていたのか…!うかつだった。知らなんだ。うれしいぞ。ただのヲタではないか(笑)。そりゃもう、つとぷの都市伝説をあの公共の電波を使って無垢に問いただしてくれるはずだわ。そうなのだ、そういう意味でも、我々スマヲタはceroに土下座級に感謝しているのである。
cero / Summer Soul【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
ceroとのコラボが実現したということは…って欲が出ちゃうけれど、つきましては、次はSuchmosとかいかがでしょう、慎吾くん!
最後に。今回のスマスマってホント、神回だよね。出川のてっちゃんのビストロがあんな楽しくなるなんて、これも想像してたはるか上を行ってたよ。出川アニキとceroで1時間だなんて、やっぱSMAPってすげーよね。ほんと、すげーわ。