smalogue

SMAPについてのあれこれを好きに書いたりするところ。

一夜明けて。

これを読んでくださっている皆様は、どんなふうにここへたどりついてくれたのでしょうか。
どんな形であれ、自分の書いた言葉を読んでくださっている人が少しでもいるということは、とてもうれしいことです。
ここは自由にわたしの思ったことをつらつらと書いている場所です。
なんの統一感もないし、実際去年は一度も更新すらしていませんでした。(理由らしい理由もないけれど、twitterすら情報収集に使う程度だったのです…)
一年ぶりにここに文章を書こうと思ったのは、皮肉なことに例の、この騒動のせいではありますが、こんな風に自由に何かを発信することができるのは、実はすごくありがたいことなのだと今、かみしめています。



その日、何が起こったか。

昨日の夜は、怒りに震えていました。
ただただ悔しくて悲しかった。
心の底から願ったグループ存続の延長には、あんな未来が待っていたのか、と。
こんな顔をさせるために祈ったんじゃないと、心底思いました。
ネットでは公開処刑だともっぱらの話題になっていますが、まさにわたしも同じようなことを思っていました。
つるし上げ、見せしめ。
刃向うとこうなるぞ、という見えるはずもない権力という名の暴力が、そこに確かに見えた気がしました。

公共の電波を使ってあんな映像を垂れ流したことは、事務所にとってプラスになったとは到底思えません。
SMAPにあんな思いをさせて喜ぶ人がいるとでも思ったのでしょうか。
もしそうだとしたら、見くびらないでほしい。
テレビの前か、もしくはあの場から威圧し見下ろしていたであろう事務所のトップたちは、SMAPを従順な所属タレントという名の犬にしたかったのだ…少なくともわたしはあの短い、地獄のような映像を見てそう感じました。

なかなか眠れずに、twitterをリロードしてはじぶんと同じ気持ちの人を探して一人じゃないと安心し、ふたたび怒りが沸いてくる、という無限ループ。
SMAPほどの功労者でも、こんな仕打ちをされるのかと思うと、たまらなくてあの放送から何時間も経ってから泣けてきました。
どうしてSMAPを誇りに思ってくれないのか。
これだけ多くの人がSMAPの存在を認め受け入れ、そして敬意すら称しているのに、所属事務所がそれを疎ましく思うなんて、やっぱりどうかしてるしやりきれません。
何が正しくて何が間違っているのか、誰が100%の悪で、誰が100%の善かなんて分からないし、そんな結論は出ないとはわかっています。
ただ、あの5人の立ち姿があまりにも衝撃的すぎて、事務所と所属タレントの力関係をまざまざと見せつけられた気がして恐怖でしかなかったのです。
メンバーのみならず、飯島さんも、こんな息苦しいところにずうっと身を置きながらも、あれほどの功績を残してくれたのかと思ったら、ありあまる感謝とともに、いたたまれない気持ちでいっぱいになりました。
それは、わたしたちが望んだこと、信じてやってきたことが、メンバーをより苦しい立場へ追いやることだったのかもしれない、もしかしたら間違いだったのか…?とすら思えるほどに。


一夜明けて。

しかし、一夜明け、昨日のことは一体なんだったのかと振り返ってみました。
そして浮かんできたことは、

  • メンバーの一言一言が、やはりどう考えても嘘くさく、用意されたものを読み上げているようにしか思えないこと。
  • SMAPともあろう人が、たとえ言わされているにしても、あのまま流れたらどんなふうにファンが受け取るかを理解していないはずはないこと。
  • 本番前のメンバーの様子から、努めてその感情を隠すことが本当にできなかったのだろうか、ということ。

その点を踏まえて、あの中継は、メンバーがわたしたち及び視聴者へ向けた「知らせ」だったのではないか…。


もちろん憶測で推測で想像でしかありません。
どうにかプラスに考えたくて、いいように妄想しているだけと言われたらそうかもしれません。

が、これまで20年以上見てきたなかで、テレビに映る木村さんはこれまでの木村さんのパーソナリティと大きくかけ離れていたし、吾郎ちゃんのそつのない言葉と、なんの表情もない真顔は怒りのしるしだと思えたし、慎吾くんの"笑顔云々…"は、いかにも慎吾くんが言いそうなことだけど絶対言わない言い回しだった。不自然なほどの沈黙には、言えずに飲み込んだたくさんの言葉が見えました。

27時間テレビでぶっ倒れたあとにも関わらず、最後のコメントはきっちりまとめ上げて時間ピッタリで終わらせることができるほどの腕を持ちながら、あの会見ではいつもの中居節を聞くことは出来ませんでした。

そしてつよぽんは…。

つよぽんのあのセリフを思い出すたびに、胸が締め付けられる思いでいっぱいになるけれど、あの一言があったからこそ、ジャニーズ事務所(とあえて伏せることもせずにはっきりと書きます)の腐った部分が露呈したのだとしたら…。

あれは、トップとしての面子を主張する、いかにも古い頭の持ち主が考えそうな浅はかなセリフでした。
あれを聞いて満足気に笑っている人は、おそらく、ジャニーズ事務所のトップだけでしょう。虫唾が走ります。
それが仇になった。ミイラ取りがミイラになった。そうであってほしい。

そのおかげでファンだけじゃなく、ジャニーズ事務所の膿が世間の知るところとなったのならば、つよぽんも報われるかもしれません。

直接言葉では言えないけれど、あの生々しい中継のなかにはメンバーからのメッセージが込められていたのかもしれない、と思うのは、わたしのただの独りよがりでしょうか。



…正直なところ、そうやって自分からポジティブに思わなければやっていけないという部分も、あります。
ないわけないんです。
光が見たくてドキドキしていた昨夜。
けれどあの中に光はないかといくら探しても見えなかった。
真っ暗闇だった。

久しぶりに学生時代の友達のひとりから連絡がありました。
近況報告もせずにSMAPの心配と、ジャニーズ事務所への怒り、それからわたしたちの青春がつまった宝物がぐちゃぐちゃにされた悲しさと悔しさで、電話の会話はまるで喧嘩腰でした。
わたしたちが喧嘩してどうするんよ、って苦笑いしたけれど。
ただ、近況報告などなくとも、SMAPで会話が成り立ち、その話をすることがもはやわたしと彼女の思い出話だったのかもしれません。
そのくらいたいせつなものなんですよね。
わたしたちにとって。みんなそれぞれ、たいせつに思ってるんです。
だからというわけではないけれど、あの映像のなかにすこしの未来を見るくらいは許されたり、しませんか?
そう思って信じることに罪はないでしょう?

…今は、そう思い、信じることで、奮い立たせています。
あまりにもショックだったから心がポッキリ折れそうになったけれど、変わらず彼らを支持し応援することしかできないのならばもうそうするだけ、ですよね。

本当に分かっていることは。

今わかっていることは、
続けてほしいと願う人がいて、続けようと決めた人がいること、そしてあの会見が常軌を逸していたということだけなのかもしれません。
だから強くSMAPの未来を願い、そしてあの会見で抱いた違和感については冷静に声を上げていこうと思っています。
注意深く見聞することも忘れません。

SMAPを続ける道を選んでくれた5人を、どうやったら守れるか。
この課題はわたしたちファンに課せられたテーマなのかもしれません。



最後に。
大好きなSMAPに、心からの賛辞と感謝を贈ります。

世界に一つだけの花

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