smalogue

SMAPについてのあれこれを好きに書いたりするところ。

2016年12月31日ぶりに推したい人が降ってきた

このブログを更新する日がまた来ようとは。

どういう経緯かここに辿り着いてくださった方に簡単に説明すると、ここでわたしはSMAPに関するブログを書いていました。

でも2016年の12月31日、中居さんのラジオを聴いたあの夜から、ここを開くことはありませんでした。

テレビもあんまり見なくなって、ニュースを追いかけることもなく。twitterもほっとんど放置。
新しい地図のななにー初回で森くんとの再会を見て号泣したのは覚えてます。
でもやっぱり、彼らの活動を純粋な気持ちで追いかけることはできず。
たまに中居さんがSMAPのことをチラッと話すのも、わたしたちファンへ向けたリップサービスなんだろうなと思ってしまって、つらくて。
CDも聴けないし、ライブDVDも見れない。

ちょっと気持ちが風化してきたなと感じたのは、中居さんの退所。

お世話になった事務所を辞めてまで環境を変えなければならなかったと話す中居さんのけじめをテレビ越しに聞いたとき、あ、いよいよこの日が来たんだな、ってホッとしたようななんとも言えない気持ちになりました。

中居さんはずうっと無気力で、私服でジャージしか着なかったって、その言葉は結構ガツンときて。
わたしももういないSMAPにしがみついている場合じゃないな、とぼんやりと、でもしっかりとあの会見を見ていました。

中居さんの会見で、中居さんが昔からよく言う「。(まる)」をSMAPにつけることができたのかなぁって。わたしの中のSMAPにもこれでようやく丸をつけられた。
けれどSMAPがいなくなった芸能界にわたしの楽しみはなくて、わたしのエンタメはSMAPでできていたんだなって、改めて実感して、ぽっかり空いた穴はそのまんま。

ここ数年で推し活という言葉がぶわって広がって、雑誌やテレビでも推し活がたくさん取り上げられるようになりましたよね。
SMAPを推していた頃は楽しかったなぁって、ほんとに生活に彩りを与えてくれていたなぁって、誰かを推す楽しさを知っているからこそ、誰かが誰かを一生懸命推している姿がとっても羨ましかった。何かに没頭できる推し活って、本当に楽しいもの。

あぁ、わたしも誰かを推したいな。
今日はあの人がテレビに出るから録画しておかなきゃ!ラジオに出るから聴かないと!とか、そういう楽しみは、実生活をも引き締めてくれるから。

でも、SMAPみたいに夢中になれる人なんてもう一生現れない。

そんなふうに思っていたのですが…。

 

 

2022年1月18日月曜日。
その日は仕事が休みで、家でゆっくりしていました。
instagramのおすすめ欄をぼーっとスクロールしていたら、誰かがアップした動画に目が留まりました。(違法かもしれないけどそこはスルーしてください)
そこには小さな男の子と黒いスーツを着た男性が踊っていて、なんか、なんか、めっちゃかっこいい!!
その番組は明石家さんまさんのあんたの夢かなえたろかSP。
正月特番だと気づいて急いでTverで検索すると、まだ視聴できる!

急いで再生して、気づいたら目からなんか、どうどうと水が出ていました。

 

彼らの名前はSnow Manでした。

 

正直に言うと、SnowManっていうグループがデビューしたことは知ってはいたものの、曲も知らなければどんなグループかも、名前も顔も、まっったく知りませんでした。

だからとにかくびっくりして。
こんなグループがいたなんて!!!知らん!!!知らんかった!!!誰か教えてよ!!!

 

その瞬間、以前コラムニストのジェーンスーさんが、推しとの出会いについて書いたコラムを思い出しました。

 

あの日、私はきまぐれにいつもと違う角を曲がった。曲がったところでドンとぶつかり、「すみません」と会釈し前を向き直す。「あれ? どこかで会ったことがあるような」。訝しげに振り返ると、その人はもういなかった。気を取り直し、再び前を向く。すると、街中のビルボードやら交通安全ポスターやら、とにかく目に入るすべてが、さっきぶつかった人の顔にすり替わっていた。なにこれ、怖い。

crea.bunshun.jp

 

SMAPとの出会いは小学生の頃で、こんなきっかけがあったのかどうかも忘れてしまいました。けれどたぶん、彼らに夢中になるきっかけはあったと思います。遠く昔のことだから忘れてしまっただけで、きっとあのときも。

SnowManと出会いはまさにスーさんのこれに近くて、彼らにぶつかった瞬間(一方的)に、ぱあっと世界が明るくなりました。
魔法使いが棒を振った瞬間に花が咲くみたいな。ディズニーの映画みたいな。

そのときは彼らが素敵だという以前に、もしかしたらまたわたしにあの日々が帰ってくるのかもしれないという期待の方が大きかったかもしれません。

 

そこからのわたしはとにかく、とにかくもう大忙し。
まずYouTubeでその番組で踊っていたMVを探してみると、なんと4000万回以上の再生回数!まじか!
わたしが知らなかっただけで、世の中はもう彼らに夢中だったみたいです。
しかも彼ら自身がYouTubeチャンネルを持っているとはなにごとですか世の中!

SMAPしか追いかけてこなかったから、ジャニーズがインターネット界に参入していることを知らず、浦島太郎状態のわたし。

とにかくチャンネル登録しなければ。

しかもよくあるアーティストのYouTubeのようにMVだけアップしているページじゃなくて、なんかメンバーがYouTuber企画みたいなのやっててる!!
えー!いつからジャニーズ事務所こんなサービス精神旺盛になったんですか!
しかもタダでこんなの見ていいんですか!!(前のめり)

わたしが知ってるジャニーズって悪徳会社じゃないんですか?(オイ)何するのもお金いるんじゃないんですか!?(コラ)
SMAPなんてアナログもいいところで、ファンクラブの会報もペラッペラ、ライブチケットの申し込みは謎の郵便振込、当落確認も電話だったのに。

それがわたしがぼんやりしてる間に、なんだかすごいことになっていたし、ジャニーズ事務所がなんか、変わっていました。

 

YouTubeをしらみつぶしに見て3日。
彼らの顔と名前、グループ内の立ち位置を完全に覚えました。

次に気になったのは、彼らのMV中の衣装のこと。
なんだかめっちゃいい服着させてもらっているように見える…。

SMAPを追いかけていた時、ライブで汗グッショグショになるのにハイブランドの衣装に身を包んでいることに気づいて、SMAPってやっぱスターや…と思ったのを覚えています。(もちろんライブ用のオリジナルの衣装もたくさんありますが)
それ以来、ライブや雑誌、テレビやMVでMVで着ている衣装が気になってよくブランドを調べていました。そしたら出るわ出るわ。トムブラウン、Dior、ジルサンダー、ドルガバ…。

その頃のオタク気質がむくむくと湧き上がり、SnowManの衣装についても調べてみたら、miumiu、ルイヴィトン、Diorだと!?PRADAジバンシーFENDI!?

すごい。
若手のグループとは思えない衣装への力の入れ具合。

しかもまだまだ若いのに、スタイリストにハイブランドの服を着させられているように見えないだなんて将来性しか感じない。

 

SMAPの衣装がスーパーハイブランドだと知ったあの当時。
何十万円もする衣装をサラリと着こなして、それに負けない彼らの佇まいが本当に大好きでした。
アイドルらしくないブランドをチョイスするところ、それをおくびに出さないところ。服に着られていないところ。そのなんとも言えない威圧感が本当に、本当に本当に好きだった。かっこ良かった。大好きだった。

わたしはハイブランドに身を包んで歌って踊るSnowManを見て、アイドルらしくないSMAPを好きになったキラキラ輝く日々のことを思い出していました。

 

2016年の12月31日から止まっていたわたしのエンタメの秒針がついに、ついに動き出しました。
それと同時に、SMAPを好きな気持ちも、まるごと動き出しました。
あの頃、確かに彼らに何度も何度も救われたことを、なかったことにしないって思えるようになりました。やっとやっと、思えるようになりました。

まさかまたジャニーズのグループに日々を彩ってもらうとは思いもしなかったけれど、今わたし、超楽しいです。