SMAPのいい曲をただ紹介するシリーズ 木村拓哉のやさしい声がステキすぎる楽曲たち編
今回の騒動があって改めて、ずらりと並ぶSMAPのCDたちを手に取ってみた。以前はまだしも、もうここ数年間はiPodの中に入れてしまうと、CDで音楽を聴くということをあまりしなくなってしまった。だから改めてCDを眺めると、とても新鮮な気持ちになってしまう。まだまだ音楽をCDからちゃんと聴いていたころのCDの盤面には、細かな傷が入っていて、つるりとしたプラスチックのケースも、取り出すときに擦れるからかすこしくもりがかっているし、歌詞カードもよれっとしている。それに比べて、一度パソコンにダウンロードするのが当たり前になって以降のCDたちは綺麗なものだ。そうやって音楽を聴くことが懐かしいと思う時代が来るなんて、当時は思いもしなかった。
CDデビュー25年という歴史があるわけだから、それと比例して名曲の数もおのずと増える。でも多くなればなるほど、ライブで披露する機会は減っていく。2年に1度のツアーでは当然のごとくニューアルバムが中心になるし、それ以外はシングル、そして定番(鉄板)曲で埋まってしまう。それは十分に理解しているけれど、もう日の目を見ることがないなんてもったいなさ過ぎる!という曲はほんとうにたくさんある。
そんなわけで、ファンなら当然のごとく知っているであろうそれらを、わたしの独断と偏見でただ紹介していくというシリーズをはじめようかなと突発的に思い、これを書いている。最近SMAPに興味を持ったという方が果たしてこれを読んでくださっているかどうかは分からないが、参考にしてもらえたらとっても嬉しい。
…基本、ただの自己満足にはかわりないけれど。てへ!
というわけで、第1回目のSMAPのいい曲をただ紹介するシリーズは、木村拓哉のやさしい声がステキすぎる楽曲たち編でお送りいたします。では行ってみよー!\(^o^)/
ココニイルコト
ココニイルコト(SMAP011 ス 収録)
作詞・作曲・編曲:スガシカオ
スガシカオさんが夜空ノムコウよりも前にSMAPに提供してくださっていた曲。スガさんものちにご自身でリリースされている曲なので、スマヲタならずとも知っている方は多いかもしれない。歌っているのは木村さんと慎吾くん。木村×慎吾のデュオはこれに限らずいろいろあるけれど、わたしはこれがいちばん好き。アコースティックギターとパーカッションというシンプルな構成で、だからこそふたりの歌声が引き立ち、際立っている。
そして、これはもう木村さんの良さが最大限に活かされている名曲だとわたしは思っている。というのも、木村さんは、やさしくささやくような歌声の時に最もセクシーさを醸し出している(…と思う)からだ。それがこの曲には詰まっていてそれだけでもきゅんきゅんするのに、さらに加えて木村さん特有の少し粘り気のあるベッタリとした歌い方が、この曲の一番の山場である大サビで活かされているという木村づくし、木村拓哉のフルコースなのである。
もしかしたら木村さんのその歌い方ちょっと苦手…というひともいるかもしれないけれど、そう思う人にはよりこの歌を聞いてほしい。もともとの曲が持つメロディラインの美しさと相まって、ほんとうにすてきなんだから(うっとり)。今から19年前、つまり木村さんは25歳、慎吾くんはハタチという年齢。そんな若いふたりが、それもアイドルが歌うには、オトナっぽい恋愛の歌詞なのだが、木村さんは完全に自分のものにしているからもう誰が何と言おうと天性のモテ男決定である。天然のやつね。正真正銘のやつね。
一方慎吾くんからは声に若さとあどけなさ感じられて、ちょっと背伸びしてオトナの恋を歌っているという感じが初々しく、それもまたよい。お兄ちゃんと歌ってる感ハンパない。かわいいぞ。さすが国民の弟。
25歳にして木村さんは今とあまり変わらない完成された感じがひしひしと伝わってきて、とにかく色気が大爆発している。これはもうこの時ですら「今に始まったこっちゃない」って話だったんだから、ほんっとうに恐ろしい男である。知ってたけど。
ひなげし
ひなげし(We are SMAP! 収録)
作詞・作曲:萩原和樹 編曲:森俊之
- アーティスト: SMAP
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2010/07/21
- メディア: CD
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SMAPのアルバムにはたいてい1曲は上質なバラードが収録されているが、「We are SMAP!」はその宝庫で、なかでもこの「ひなげし」がわたしはいちばん好きだ。全編を通して少し高めのキーなのだが、それを出すときにどうしても細くなってしまう彼らの声が重なったとき、SMAPのユニゾンはより輝きを増す(KACO調べ)。
そしてこの曲のキモであるブリッジの木村ソロ。どちらかといえば細めの声はメンバーの中で一番透明感が高く、ノイズが少ない。その木村さんの声質がキモになっている曲はたくさんあるけれど、この次に書く曲も含めて、こういったやさしい歌の高音パートを歌わせるとピカイチである。喋る声は低いのに、こと歌になると高音パートが際立ってよい。それが木村拓哉。木村ソロは2回あるけれど、どちらもびっくりするくらいにあたたかくて涙が出そうになる。ブリッジの「思い出したよ 幼かったころ 暗闇の中待っていたことを もう二度とみんな現れないと 泣きそうになり何も出来ず佇んでいた」で感情がぶわっと揺さぶられる。
この歌は木村さんだけではなくて、全員すごくやさしい歌声なのでそのあたりもチェックしていただければこれ幸い。中居さん名物甘えたボイスも健在\(^o^)/
It's a wonderful world.
It's a wonderful world.(SAMPLE BANG! 収録)
作詞:Satomi 作曲:松本良喜 編曲:CHOKKAKU
- アーティスト: SMAP
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2005/07/27
- メディア: CD
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これは個人的に、もっと木村拓哉のボーカル力が評価されてもいいのでは?と思う一曲。ポイントは4回ある「Everlasting love」。1番の「Everlasting love」と2番の「Everlasting love」大サビで2度ある「Everlasting love」はぜんぶちがう。“ぜんぶちがってみんないい”ってまさにこのことである。
いちばん最後の大サビ、つまり4回目の「Everlasitng love」の頭のタメ、ファルセットと地声の切り替わり方、細めの高音の使い方が聴いていてほんとうに気持ちがいい。いちばん最初に聴いたときに、ものすごい上から目線でお叱りを受けること承知で書くけれど「めっちゃうまくなった!!」って思ったのを覚えている(土下座しながら言います)。たぶんあのパートは5人の中では木村さんしかできないんじゃないかな。やはりノイズのないクリアな声質の木村さんならでは。
その声質が活かされているのが大サビ前の「It's wonderful world」。この美しさはたまらない。とっても伸びやかで気持ちのいい歌声が響き、それをバックに4人の歌声が重なっていくのがまた、SMAPだなぁと思わせる所以。ソロを回してる長さで言うとほかのメンバーよりも短いのだけど、この印象的なパートを担うことで存在感は誰より勝る。まさに木村ソロあっての曲。
あと、これも中居さんの甘えたボイスが聴けるのでそちらも合わせて聴いていただきたい。\(^o^)/ ゴロちゃんのファルセットもとっても美しいのでぜひ♡
というわけで長くなったので今日はこの辺で。それじゃ、また。